4/7、14の練習前に、スクラムハーフ(SH)向けの練習を洞下コーチ、杉山コーチ、梅﨑コーチ、中谷コーチが中心となって実施されました。

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これはスクール内の部会発ではなく、コーチとして練習現場からの問題意識から発議、実施となったものです。

 

練習内容については、洞下コーチからの報告を参照ください。

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まず初めに、SHの役割の再確認として、SHの役割を説明しました。説明内容は、

SO(スタンドオフ)と共にFW(フォワード)とBS(バックス)を真ん中で操る司令塔である事

常に周囲に目を配り、ゲーム中もチームへの声掛け、しゃべり続けゲームをコントロールする事

強気でチームを鼓舞する事。(どんなにチームが劣勢に立たされていても)

大きな相手にも臆することなく、ハッタリをかますくらいの心の強さが必要である事

ラグビーを知っていてパス、ラン、キック、ディフェンス、全てがこなせるプレイヤーである事

 

練習内容

  1. 先週のおさらいとしてラインアウト・モールからのパスアウト。
  2. スクラム・ラックの状態からのパスアウト。(ボールが地面にある状態)

 

1の練習はSOの一歩前あたりにパスを投げる事とDFラインとATラインの間合いを持たせる為に軸足側でボールキャッチ、腕を引かずにワンモーションでパスを出す事にポイントを置きました。

 

2の練習でもSOに素早くパスを放る為に軸足側にボールを位置させ、お尻を落としターゲット方向に足を開き、ワンモーションでパスを投げる。

ここでは、軸足側から開いた足の方向に体重移動させながら腕を引かずにワンモーションでパスを投げる事にポイントを置きました。まだ筋力が無いので、体重移動を利用したパスは必須だと考えております。

また、何故軸足側にボールを位置させるかというと、大人ならば筋力が有るので体の中心にボールを位置させますが、小中学生の場合は筋力が無い為に、大人と同じ位置にボールを位置させるとボールを持ってから体の中心から軸足方向に腕を引き、ターゲット方向に腕を振ってパスを出す2モーションになってしまいます。

であれば、最初から腕を引いた位置(軸足)にボールを位置させて、体重移動も利用しワンモーションでパスを投げる方が効率がよくSOに早くパスが届くので小中学生の内はこの投げ方を進めます。

 その他、アタックする人数を増やす事や次のポイントに素早く移動するために、パスした後のフォローを意識させました。

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SHとしての心構えと基本をしっかりと、ということですね。

 

ちなみに、この特練の実施動機については、最初のSHの役割説明にある特殊性を鑑みてのこととのことです。

特殊性としては 非常に仕事量が多いポジションであること。例えば

■パススキルはもちろんFWのコントロール、SOと共に司令塔の役割

■接点には常に素早く到達すること

■(到達すると同時に)マイボールキープか捨てるのか、はたまた自分で持ち込むのか、走りながら360°見渡してその時ベストと思うプレーを選択する状況判断能力が必要

■チームを鼓舞し良い雰囲気でゲームが出来る様に話し続けるムードメーカーである

が挙げられています。

これらの特殊性を身につけるには、「通常練習以外に独自の練習が必要である」というのが特練の動機とのことでした。

 

今後も継続して、練習時間以外の時間帯で特練を行うとのことです。

コーチの熱い想いのもと、子供達が上手になっていってくれると良いですね。