台風の影響が続く中の好天の1日。今年度最後の安全技術講習会が行われました。

今回はコーチ31名参加のもと、小3担当の梅崎コーチから練習で行っているタックル練習についての紹介と解説がありました。

梅崎コーチありがとうございました。

 

小3のタックル練習は、まずタックルの姿勢について。2人組で、1人が空気椅子のような姿勢をとり、その背面腰のあたりにもう1人が肩をあてて押し込んでいくというもの。

安全視点からは視線が下がらないように、頭が下がらないようにということ。

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真っ直ぐ押す練習の後は、押される側が左右に動くようにするそうです。これは小3の練習の中で、タックルした時に回転してしまう例が見られたのでその対応練習。横に動かれても真っ直ぐに押す習慣をつけるようにとのことでした。

こういった段階的に、実際の状況に合わせた練習を重ねていくのはとても参考になりましたね。

 

次は動いているダミーに対してのタックル。タックルの時に強いアタリを意識させるために「ドーン!」と叫びながらタックルさせるとのこと。コーチが「強くアタれ!」と言葉で指導するよりも、自分たちに強いヒットを意識させるというのは参考になりました。

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その流れから2人でセットになってタックル。この時2人は「ワンライン」。2人でカットインへの対応も意識させつつですが、何よりも凸凹にならずに追い込むようにしているとのことでした。

 

 

一通り説明終了後には、質疑の応答を。

2年生コーチからは、「小3から見て小2のうちにやっておいて欲しいこと。タックルであればどんな事までができていて欲しいか」

梅崎コーチからは、「肩で当たる癖をつけるといいのではないか?」というお話。

他コーチからは小2に限らず「パワーフットを身につけて欲しい」という意見。

またタックル練習で生徒とタックルダミーを持ったコーチとの距離の設定の仕方についての質問など。これは、タックルで追い込む時の距離感について確認だった様子。

 

今回の梅崎コーチからの説明は、基本的な姿勢から実戦に近づける段階的な説明になっていて、とても分かりやすい説明だったことが、質疑が生まれた要因だったと思います。

ありがとうございました。

 

 

このように色々な質問や意見が出るのはとても良いことだと思いました。

タックルに限らず練習は、獲得して欲しい技術、優先的に意識させたいことによって形式が変わってきます。今回紹介してもらった練習で言えば、個人的には小3というミニラグビー入門期に基本的なことを身につけるということに重点があるように感じました。

 

最初に説明があった基本姿勢については、足の運びなどにはパワーフット概念なども含まれています。そこに注視して指導することもあるでしょうし、それよりは小3という学年を考慮して全体の雰囲気というか身体の動かし方から覚えてもらう、というのも考え方としてはありますよね。

また、小6を最終形と捉えたとして、小3でやるべき事というアプローチもあるでしょう。

 

限られた時間の中での練習ですから、何に注力してやっていくかの選択は練習の構成には大切。

その構成のための材料が、小6から始まり小3で終了した学年練習の紹介の中にあったと思います。

学年ごとに身につけるべき内容(レベル?)については、鎌倉ラグビースクールとして特に決めていませんからその選択をコーチに委ねることになります。参加されたコーチの皆さんが、これらの材料を元に自分の担当する学年の練習を構成していってもらえると良いと思います。

 

 

今年は安全運営導入初年度。コーチ資格制度の決定から、講習の実践までがタイトな時間の中で進行した印象があります。とはいえ、色々なことが試せた実感もありますので、今年度を振り返り、来年度の安全運営、講習会に活かしていきたいと思います。

みなさま、ご協力ありがとうございました。